古今宗教研究所 > 神道資料集 > 祝詞・諸文献

神道資料集

祝詞・諸文献

三山神拝詞さんやましんぱいし

天津日の出羽国の 美稲刈田川郡に 天噌噌利高く聳えて 雲霧の上に出たる三枝の三山に 風の音の遠津神代の古昔より 常に鎮座す掛巻も綾に畏き月山大神 出羽大神 湯殿山大神等の 貴の大御広前に慎み敬ひ恐み恐みも白さく 天皇と往古より大八州国総所知食 皇御孫命の手長の大御代を 堅磐に常磐に斎奉り 茂御代の足御世に幸へ奉り 天津日嗣の高御座の動無く 弥継続に 天地の共窮無く 大座座しめ賜ひ 親王等を始め百官人等を平けく安けく守護給ひて 天皇が朝廷に忠正しく誠直く仕奉しめ賜へ 皇大御国の大御稜威は朝日輝く三山の弥高に弥広に輝かし栄しめ給へ 四方の国の公民等を 伊賀志郁久波廷の如く立栄しめ賜ひて 取作奥津年を始め 草の片葉に至迄 荒風洪水に逢しめず 八束穂の茂穂に成実入しめ賜ひ 及大神等を某と同心に仰奉り尊奉る崇敬者が 道理に叶はむ祈事は祈の尽幸へ給ひ恵愛賜ひて 若も過犯せる罪穢の在むをば 祓川の流清く祓しめ給ひて 家業を繁昌しめ 家内安全に親族家族己が乖向在事無く 恵良恵良に笑ひ睦び和ふ家と在しめ賜ひ 各々寿命長く 其子孫の弥継続に立栄しめ賜ひて 八十禍津日の凶悪事有しめず 夜の守に護 日の守に護賜ひて 厳重の霊徳を幸ひ賜へと 白栲の袖掻合せ 鵜自物頂根突抜て 恐み恐み白す

ルビつき

もどる


2004.12.08.掲載
古今宗教研究所